¥2,200,000-(税込)
ウェスタンモチーフインレイと”G”ブランドのクールなデザイン、サウンド&コンディション共に素晴らしい1956年製 Gretsch PX6120 Chet Atkins Hollowbody。
フルアコースティック構造のラミネイトメイプルボディに、薄いエボニーを挟む事で剛性を高めたメイプルネック、オリジナルのアルミナット、24-3/4インチスケール、ハカランダ指板、ピックアップはフロント&リア共にシングルコイルのDearmond Dynasonicを搭載。ヘッドストックと指板には”COW&CACTUS”のウェスタンモチーフインレイ、ボディトップ左下には通称「G-Brand」と呼ばれる焼き印が入っており、1954年の最初期モデルから1956年前期モデルまでの極短い期間のみ採用された仕様となります。
ポットデイトは全て1953年、Bigsbyアームは最初期に採用されていた左右に動かす事が出来ないFixedアームではなく可動式のアーム、後年にはハウリングとトップ落ちを防止するためにトップとバックを繋ぐ通称「トレッスルブレーシング」が追加されることでよりソリッドな音色になりますが、1956年製の本器にはトップ&バックを繋ぐブレーシングは施されておらず、シングルコイルのDearmond Dyna Sonicピックアップとの組み合わせによるアコースティックな音色が特長です。
経年によるウェザーチェックやバインディングのひび割れが入っているほか、ボディのくびれ付近・サウンドホール周辺・ボディエンドなどはバインディングが縮んで剥がれている箇所が複数あります。弾き込まれた事で塗装が薄くなっていたネック裏はオーバーラッカーされており、フレットが交換されています。
ネックはほぼストレートのちょうど良い状態でトラスロッドの効きも良好、交換されたフレットは高音弦側のローポジションが僅かに減っている程度で、Gretschにありがちなネック角度のトラブルもありません。.011-.049ゲージをレギュラーチューニングして弦高は12F上で1弦1.4mm~6弦1.7mm程度まで低く調整しても気になるようなビビりや音詰まりは無く快適な演奏性を保っています。
製造から既に70年近くが経過しているとは思えない綺麗な状態を保ちつつ、リフレットやネック裏のオーバーラッカーなど丁寧に使い込まれて来た事が伺えるコンディション。ウェスタンモチーフとGブランドと言ったこの年代ならではの存在感抜群のデザインに加えて、何よりも太く枯れ切ったアコースティックな音色が絶品で、デザイン・ルックス・サウンド・コンディション共に素晴らしい50s Gretschをお探しの方にオススメの一本です。