¥1,580,000-(税込)
バリトンスイッチを残したままモノラルアウトに変更&ストップテイルピースにモディファイされた1968年製のGibson ES-345です。
ラミネイトメイプルボディ、ロングテノン(ディープジョイント)にナット幅39.8mmのナローな1-Pieceマホガニーネック、ローズウッド指板、2列刻印/パテントナンバー入りのゴールドクルーソンチューナー、ピックアップはフロント&リア共にT-Topのナンバーステッカードを搭載(カバーが開けられた跡があります)。
指板は1966年頃よりブラジリアンローズウッド(ハカランダ)からインディアンローズウッドへ変更されますが、その後もハカランダ指板の個体を見かける事が有り、本器は茶褐色に黒い筋が入った雰囲気より恐らくブラジリアンローズウッド指板と思われます。
本来はフロントとリアを別々に出力するステレオアウトですが扱い易いようにモノラルアウト仕様にされており、合わせてポット・コンデンサ・コントロールノブも近年の物へ交換されてオリジナルパーツは付属致しません。テールピースはトラビーズテイルピースからストップテイルピースへと変更されており、ボディエンドのトラピーズテイルピース取付用ビス穴は木材で埋めて簡単に補修されています。ナット&フレットも交換されており、2フレット~5フレット付近のネック裏(主に1弦側)の塗装が剥がされています。
ヘッドストック周辺の塗装欠け、経年によるゴールドハードウェアのメッキ痛み、使用に伴う打痕や擦り傷、ヘッド~ボディに至るまでしっかりとウェザーチェックも入っていますが、木部の大きな割れや欠けを伴うような極端に大きいダメージは有りません。
ネックはほぼストレートのちょうど良い状態でトラスロッドの効きも良好、交換されたフレットは殆ど減っておらず、気になるようなビビりや音詰まりも無く演奏性は良好です。
ダブルパラレログラムインレイ・ゴールドハードウェア・マルチレイヤーのバインディングなどES-335の上位機種らしい高級感のあるデザインと既に製造から50年以上が経過した事による貫禄のルックス。アコースティック感の強い枯れたセミアコサウンドはクリーンでも歪ませても心地よく、しっかり使える60sセミアコをお探しのプレイヤーの方にお勧めの1本です。