¥1,580,000-(税込)
クラックリペアやペグ交換はあるものの年代を考えればコンディションの良い1948年製 Gibson Southern Jumboです。
スプルースTop&マホガニーSide/Backのラウンドショルダーボディに、スキャロップブレイシング、マホガニーネック、ハカランダ指板、アッパーベリーのハカランダブリッジ。ペグは近年のクルーソンに交換されており、ネックヒールにストラップピンの取り付け、アクティブタイプのインブリッジ・ピエゾピックアップ「Fishman Matrix Natural-II」が取り付けられており、ネックブロックに電池ボックスが、ボディエンドはエンドピンジャック加工されています。
ボディトップセンターのブリッジからエンドに欠けてクラックが裏側から割れ止めも貼ってしっかり接着修理されています。ボディ内はブレーシング剥がれの修理痕が散見される上で、割れ/欠け易いメイプルのブリッジプレートが粘土のような物で補修されています。
ボディトップ左下は大きくぶつけた事があるようで塗装の割れを伴うダメージがありますが、現状で問題のあるような木部へのダメージは有りません。ピックガードが貼り直されており、サウンドホール側に薄いピックガードクラック有り、ブリッジ周辺の塗装が剥がれた上でブリッジが貼り直されており、ブリッジ本体が若干薄くなっています。
ネックはほぼストレートの状態でトラスロッドの効きも良好、ナット&フレットもオリジナルで、ナットは1弦がやや低くなっているものの極端な音詰まりは無くオリジナルを尊重して交換はしておりません。細く低いオリジナルフレットは高音弦側のローポジションが若干減っていますが、気になるようなビビりや音詰まりは無く、弦高も適正で演奏性は良好です。
全体にびっしりとウェザーチェックが入りつつ塗装にはしっかり艶があり、弾き込まれる事でサウンドホール周辺やネック裏は塗装の無い個体が多い中で使用に伴うダメージも比較的少なく、75年前に製造されたギターとしてはとても綺麗な状態を保っています。
ブリッジが薄く削られた事で僅かながらサドルも余裕を持ちながら演奏性の良い適正な弦高に調整されており、さらにエレアコ化されている事でライブでも即戦力としてお使い頂けます。40年代ならではの太くしっかりした握り心地のネックと経年による渋いルックス、乾いた力強い音色が心地よく、しっかり使えてコンディションの良いヴィンテージ・サザンジャンボをお探しの方にお勧めの1本です。